平素は、組合員の皆様、関係各位には組合組織の維持・事業活動へのご協力を賜り、誠にありがとうございます。 さて、去る令和4年5月21日、第53回通常総会も無事終了し、本年は役員改選年にあたり、再度代表理事に選任いただき、新たな二年のスタートという事になりました事を、ここにご報告させて頂きますと共に、改めて身の引き締まる思いの中で、職務を果たすべく務めていく事と決意を新たにしております。 先の二年は、皆様もご存じの通り、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、十分な組合活動もままならない期間でありました。 各事業所におかれましても、原油高騰等によるほぼ全ての資材価格の値上げが続いており、受注量減による売上減少で経営状況も増々圧迫されているのが現状であります。 他の産業に目を向けると、脱炭素社会を目指し、グリーン投資の拡大や、急激なデジタル化の進展、自動車産業では自動運転等の将来技術の拡大など、このコロナ禍をひとつのきっかけに、成長の実現に向けた大転換が進んでおります。 この流れに我々製本業界だけが乗り遅れる訳にはいきません。 この資材の値上げ基調は、製本価格の見直しと捉えており、組合員の皆様においても是非とも取り組んで頂きたいと思います。 サプライチェーン全体で創出した付加価値やコストをフェアに分かち合う取引適正化に繋げる事も不可欠であると考えております。 又これからは、もっと若い人が中心になって次代を引き継いでいく時代であります。 若い人の力も借りながら、これからの組合事業も組合員が寄り添える様な活動を行って参りたいと考えております。 来る2023年9月には、全日本製本工業組合連合会の全国大会を、この大阪の地で開催いたします。 全製工連の全面的なバックアップも頂きながら、今までとは違った大会にするべく企画を進めて参ります。 関係各位の皆様におかれましては、この場をお借り致しまして、ご協力賜ります様お願いを申し上げます。 この厳しい環境の中、我々製本界の復活のチャンスをうかがう皆様を後押し出来る様、組合としても全力を尽くしていく決意でございます。 今後共、更なるご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。