2014/04/20
4月20日(日)から21日(月)にわたり全国手帳専門委員会が開催されました。今回は愛知県製本工業組合の製本会館、会議室で開催され、宮城工組1名、東京工組4名、大阪工組4名と開催地の愛知工組7名が参加いたしました。各地区の代表者挨拶のあと自己紹介を含めた現況報告が行われました。◆宮城工組からは、「品質管理の勉強会で作業中の出血⇒止血と製品への配慮を細かく厳しく指摘されるとのこと。企業(大手食品会社、自動車会社など)によっては、食品製造に匹敵するほどの要求があり、某大手書店では、中国制作表紙でクレームがあったとの情報です。」◆東京工組からは、(11社の会員数は変わらず次期部会長は坂崎氏。)「全体的にやや微減で東京オリンピックの波及効果は昔の程期待できないとのことです。製造ラインの縮小見直しや外注先の廃業のこともあり、例年より受注が前倒しできる事もあるとのこと。社内の体制を若手に移行しているそうです。色校では再校が増えてやや手間取る状況があり、問い合わせや見積もり件数だけは相変わらず多いのですが受注売上確保にはなかなか繋がらないとのこと。」◆大阪工組からは、(7社数は変わらず次期部会長は小野木氏。)「企業向けの手帳減少傾向は依然変わらず市販用に活路を見出すも価格競争、発注数調整、過度な品質要求に苦戦している。下請け外注先の高齢化、品質管理の低下によるクレーム対応に追われている現状。設備投資を積極的に進める傾向が増えてきているようです。PUR製本の手帳ダイアリー情報収集はいまだ継続中。糸綴じの綴じ方に関しては各社の興味が集中しているが、製品コンセプトや使用用途によっては提案が必要。機械の癖や特徴、紙や糸の性質を知らないと、手帳製造を手掛けようとしている異業界との競争に勝てない。人材派遣会社の対応に悩まされることがあったが、同じ人に数日継続してもらわないと使いにくい現状。」◆愛知工組からは、(開催地でもあり今回は4社が参加。)「もともと地域がら下請け外注先が少なくなってきていることもあり、ALLONESTOPを掲げている。小規模ながら製本作業を手掛けている会社も参加。表紙関係会社ではインクジェット対応の表紙生地が3月に集中している。」等々、各工組より近況報告がありました。次回開催予定地は来年4月頃大阪に決定しました。また愛知伊藤手帳の会長から大阪で以前行われていた「手帳まつり」なるものを限定的に復活させてはどうかとの進言がありました。大阪手帳部会で検討することとなっております。
以上で専門委員会を終了し懇親会場へ移動し和やかな懇親会となりました。翌日は小牧に工場を移転された伊藤手帳工場を見学させていただきました。自社開発の設備にそれぞれ質問し熱心に見学されていました。工場見学には25名が参加いたしました。 その後、帰途につきました。 by 手帳製本部会 中谷康宏